Flowmonインテグレーションから生まれる効果とは?

2023年11月1日


前回のインタビューに引き続き、アイビーシー株式会社 ビジネスビジネスソリューション事業本部 コンサル・インテグレーション事業部の皆様にSystem Answer G3との連携およびShowNetにおける導入の効果についてお伺いしました。 System Answer G3はアイビーシー社の自社製品である、ITシステム情報管理/性能監視ソフトウェアです。FlowmonはSystem Answer G3と連携することができ、これにより相乗効果をもたらすことが可能です。今回はアイビーシー様に連携メリットや工夫された部分、連携画面の操作感などについてお伺いしました。 また、System Answer G3はInterop Tokyo 2023のShowNetでも導入されており、その際のFlowmonの効果や課題についてもお聞きしました。


アイビーシーは システム情報管理 / 性能監視ツール System Answer シリーズの開発/販売/サポートから、ITシステムのコンサルティング、性能評価、設計・構築、IoT セキュリティ基盤サービスの開発/提供など、IT障害をゼロにするためのご支援をいたします。

System Answer G3との連携メリットについて教えてください。

Flowmonの機能も含めてSystem Answer G3の画面で完結できることが最大のメリットだと思っています。一つの画面で監視も可視化も行いたいと考えるユーザが多く、複数の監視ツールが混在している環境の場合には、「すべての情報を一元的に管理していきましょう」という話から、System Answer G3を提案するケースも多々あります。 また、「我々(アイビーシー)からFlowmonを購入していただく理由」のベストアンサーの一つになると思っており、連携はアイビーシーとユーザ双方のメリットとなると思います。


私はFlowmonから見ても連携の利点があると思います。ショートパケットが多数流れた際、Flowmonで解析をしてもわからないことがあると思います。その際、System Answer G3のレポートではどこのインターフェイスが利用されているかがわかるので、お互い補完するような連携ができていると思います。

連携はどういった手順で行えるのでしょうか?

連携は非常に簡単にできるように設計しました。FlowmonのIPとログインアカウントをSystem Answer G3に入れてもらうだけで完了します。System Answer G3がFlowmonのAPIキーを自動取得し、画面で指定したリクエストを実行することができます。 統計情報で対象のFlowmonを選択すると、Flowmon側のプロファイルやチャネル(事前に定義した特定の通信情報)が表示されますので、統計基準や並べ替え基準を選択していくことで、詳細解析が可能です。


System Answer G3で監視しているノードとFlowmonの解析対象を紐づけることができるので、例えばSystem Answer G3でトラフィックバーストを見つけた際、そのまま条件として設定し、検索することができます。FlowmonのAPIの作りの良さもあり、フィルター条件をそのままAPIで付加して投げられるため、このような実装ができました。実際に使っていただくシーンを想定して実装したので、かなり使いやすい機能に仕上がっていると思います。
その他に工夫された点はありますか?
Flowmonの解析画面では統計基準が多数あり、選ぶのが大変という側面があったので、System Answer G3の画面ではユーザの利便性を上げるために、よく利用されるものに絞りましたし、IP通信(From Toでの検索)の場合はセグメント単位の解析ができるように、マスクが指定できるなど、細かい点を工夫してくれました。 また、お客様によってはFlowmonを2、3台利用している環境もあると思います。その場合、それぞれGUIでログインして見る必要がありますが、System Answer G3との連携を利用すると複数のFlowmonを一元的に管理ができるというメリットもあります。仮想環境であれば、vCenterをまたがっていても一つの画面で管理することができます。ShowNetの時も複数のvCenterを利用していましたが、一つの画面の中で表現できるのは利便性が高いです。

Interop Tokyo 2023ではどのような目的でShowNetに入れていただいたのでしょうか?

今回のShowNetでは冗長化、異なる形式のネットフローを受信するため3パターンで構築しました。
・ネットワーク機器からのネットフローをFlowmonコレクターで受信する構成
            ・パケットブローカーが生成したアンサンプリングのネットフローをコレクターで受信する構成
            ・パケットブローカーで重複排除したミラートラフィックをFlowmonプローブを利用して可視化する構成

こうすることで、特定の機器の調査時にはネットワーク機器で生成しているフローを分析。全体のトラフィックを対象に調査をしたい時には、パケットブローカーで生成したネットフローを分析。プローブでしか解析できないメトリックはプローブでネットフロー生成させて解析するといった使い分けができました。


それから、パケットブローカーとネットフローの連携は、キーサイト・テクノロジー様にもご協力をいただきました。Vision 400(キーサイト様)との連携でしたが、Vision 400がネットフローを生成するのは、実は今年のShowNetが世界初のチャレンジとのことでした。キーサイト様は自社でフローコレクターをお持ちではなかったため、可視化できる製品を探していました。検証を通じて、Flowmonを気に入っていただいたので、キーサイト様のブースにおいてもFlowmonのデモ環境を構築、紹介していただきました。
課題はありましたか?
FlowmonをShowNetに入れたのは、今年が初めてではなく2、3回目だったので、割とこなれてきました。昔は構築の初期段階で、仮想版Flowmonを展開したものを用意してNOCに渡していましたが、今年は他の機器と同じタイミングでアイビーシーが設置しました。 要望になってしまうのですが、今回貸し出していただいたプローブは、ミラートラフィックが10Gbpsまでの制限があり、足りない点です。ShowNetのバックボーンは400Gbpsなので、束ねると何Tbpsにもなります。そこにMedia Over IP等の通信で常に数十Gbpsのトラフィックが流れたりするので、トラフィック量はかなり多くなってきています。今回はマルチキャストなどを省いて何とか10Gbpsに収めましたが、来年は40Gbpsか100Gbpsのモデルを貸し出してほしいと思っています。(笑)
どのような効果がありましたか?
ShowNet環境でもループやトラブルが起きるため、ループの起点をSystem Answer G3とFlowmonを組み合わせて調査していました。その他には、HotStage(ShowNetの構築)期間中にコントリビューター向けの生活用ネットワークが提供されるのですが、コントリビュータが持ち込んだPCのSNMPマネージャーが動いているとか、悪さをしていることもあり、特定するのに活躍しました。

おわりに

今回のインタビューでは、アイビーシー様のソリューションであるSystem Answer G3とFlowmonの連携から生まれる相乗効果や、ShowNetへの導入の際の効果や課題についてお聞きすることができました。
System Answer G3との連携を行うことで、複数の画面での監視を一元化できることは利便性の向上につながります。連携手順も簡潔で、解析方法はFlowmonの基準をそのまま利用できるなど、ユーザの使いやすさを考慮して機能実装いただきましたので、ご興味がありましたら是非ご連絡をいただきたく思います。また、ShowNetでの活用事例は、お客様からもFlowmon導入のきっかけとしてご相談をいただくケースとなっております。大規模な環境における、Flow可視化の有効性を改めて再確認させていただくことができました。
今後ともパートナー様と協力しながら、より多くのお客様の要望に応え、最適なソリューションを提供できるよう努めて参ります。



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取材担当:プリセールス 惣田、営業 渡辺

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