アイビーシー様から見るFlowmonの価値とは?

2023年10月1日


オリゾンシステムズでは、高い提案力・技術力を備えたパートナー様と連携し、Flowmonの拡販に努めております。 2016年に日本国内のパートナー制度を開始し、各社パートナー様に拡販をいただきましたおかげで、ユーザ様の拡大とともにFlowmonの良さという部分を広く認知していくことができました。 2023年現在、18社のパートナー様でFlowmonをお取り扱いいただいております。


本記事では、パートナーご担当者様へのインタビューを通して、Flowmonをご存じない方や、お取扱い実績のある企業様・パートナー様へ改めてFlowmonのメリットや魅力/価値をご案内いたします。


今回は、アイビーシー株式会社  ビジネスビジネスソリューション事業本部 コンサル・インテグレーション事業部の皆様にお話を伺いました。


アイビーシーは システム情報管理 / 性能監視ツール System Answer シリーズ の開発/販売/サポートから、ITインフラのコンサルティング、性能評価、設計・構築、IoT セキュリティ基盤サービスの開発/提供など、IT障害をゼロにするためのご支援をいたします。

パートナーになった経緯について教えてください。

2015年ごろ、System Answer (アイビーシー自社製品の監視ツール)でネットフローの実装について検討していましたが、ライセンスの問題などで断念をしたという経緯があります。そんな中、お客様からフロー可視化の要望が増加していたため、フローコレクタを探していました。おそらく最初にFlowmonを見つけてきたのは前任のFlowmon担当者で、「ネットフロー収集ができる製品がある」と相談がありました。実際に製品画面を拝見したところ「画面が見やすく、使いやすい」という印象を受け、利用を開始しました。 FlowmonはSystem Answer の競合にはならず、System Answerでカバーできない範囲をFlowmonとうまく組み合わせて使うことで、価値を見出せると見込んでパートナーになりました。

フローコレクタは当時Flowmon以外の製品もあったと思いますが、他の製品も検討されていましたか。
具体的には検討していませんでした。Flowmonの導入検討当時は、外販製品を積極的に自社のソリューションの中に組み込むことはしておらず、自社製品であるSystem Answer が対応できる範囲内で最大限お客様へ提案をしていくという方針でした。


Flowmonは、外販製品やパートナー製品をアイビーシーの販売ラインナップに取り入れる試みの中で、正式に取り扱った第一号です。取り扱う以前は、要件的に異なる場合にはお断りしていました。しかしFlowmonを弊社で取り扱うこととなってからは、監視だけでなくネットワーク可視化にも対応ができ、お客様への提案の幅が以前より拡大したと思います。

アイビーシー様が思うFlowmonの魅力について教えてください。

GUIの見やすさと設置のしやすさです。プローブを設置してからすぐにフローデータの収集が始まり、30分ほどでデータの蓄積をGUI上で確認することができるので、すぐに解析を始められます。評価の際に、お客様に設置したその場で「ここの IP から、この IPへ大容量のファイルを転送していますが大丈夫ですか」と確認でき、お客様が急いで内線で担当者へ連絡する、ということも実際にありました。置して後日状況を確認するとなると若干温度感が下がるので、その場で状況把握ができる点が魅力的です。お客様にとっても「わかりやすさ」「納得感」につながると思います。



機器の提供モデルが多様であり、仮想版、物理版、各種クラウドにも対応しているのも魅力ですね。お客様の既存環境でフロー生成できる場合にはコレクタのみで始められます。昨今では、お客様の環境は多様化し要望も多岐にわたるため、「様々なパターンに対応できる」=「提案しやすい」につながってくると思います。 また、ユーザガイドが日本語対応している点がうれしいです。開発元がチェコというとお客様からひと笑い取れますね。(笑)


ユーザガイドはWebから見られるので、フィルター構文など細かいところをいつまでもサッと確認でき、重宝しています。細かい部分も日本語訳されていて、ユーザ目線に立って調べやすい配置になっているのも使いやすいですね。この「取り扱いやすさ」は、アイビーシーのエンジニアがFlowmonを気に入っているポイントの一つではないかと思います。 それから個人的に一番の魅力は、製品の安定性です。Flowmonにかなり負荷がかかっていてもきちんと動作するので、とても信頼性があると感じています。 毎年ShowNet(Interop Tokyoで会場内にネットワークを構築するプロジェクト)の大規模なネットワーク環境の監視にFlowmonを使用しており、膨大なデータ量に耐えられるかと心配しているのですが、不具合等の障害は起きず毎年元気に稼働しているので、素晴らしいと思います。この安定性の高さはとても評価できますし、安心感があります。

社内でのFlowmon認知度について教えてください。

認知度は相当高いです。System Answer G3(以下G3)との連携機能をリリースしているので、社内での認知度は自社製品のG3と同等といっても過言ではないと思います。アイビーシーの販売ラインナップにある他の外販製品と比較しても一番だと思います。


私は現在、構築部隊(インテグレーション)に所属していますが、所属しているメンバーに対してまずはG3の製品知識を習熟してもらいます。その他の外販製品も担当するメンバーには、G3の次はFlowmonの製品知識を習熟してもらうようにしています。そういった意味合いでもかなり重要視している製品です。


アイビーシーに入社してきた若手にまず学んでもらうのは、G3とFlowmonの製品知識です。お客様への提案、そして実際の構築作業ができるように指導しています。


今Flowmonなくなったら困っちゃいますね。

Flowmon導入後のお客様の反響(ポジティブ/ネガティブ)について教えてください。

FlowmonのGUIは優れていて直感的に操作ができるので、お客様が導入した後に軽く使い方のレクチャーやトレーニングをさせてもらうと、その後の問い合わせはあまり来ないです。 使っていただいているか心配になるくらいですが、実際にお客様とお話しするとしっかりと使っていただいており、活躍しているとお聞きします。 監視ツールなど毎日欠かさず見なくても問題ない製品は、いざ必要な時に意外と操作の仕方を忘れてしまうことがあると思います。しかしそんな時でも、Flowmonは直観的な操作で深堀りができるのでとても助かっているとお客様から言っていただけます。やはりGUIの分かりやすさは抜群だと思います。


ネガティブなケースを強いて挙げるとすれば、Flowmonを1、2年利用したお客様の中で、ある程度社内の通信が可視化できたらもう十分というケースが数件あったかと思います。これは定期的なサポート不足という側面もありますが‥‥‥。


定期的なサポートといった点に関しては、「G3を使いこなしたい」というお客様のご要望から始まった運用支援サービスを、Flowmonの運用支援にも拡大して提供しております。内容としては、定期的にお客様のもとへ伺いデータ分析や解析手順のレクチャーや、Flowmonを利用しての気になっているポイントなどをお客様と一緒に見たりします。利活用支援を実施している甲斐もあり、途中で使わなくなったという話はそこまで多くない印象です。しかし今後の課題としては、廣田の挙げた「ある程度傾向の把握ができたら満足」というようなケースが出ないようにフォローしていきたいですね。


ネガティブなポイントについてですが、私からも強いて挙げるとすれば、傾向分析したいお客様から長期解析をする場合、少し動作が遅いといった声を聞きます。


Flowmonを導入した当初は、動作がすごく遅いという印象が強かったです。しかしそこはFlowmon社としても課題意識を持っていたのか、最近は割と早くなった気がします。 実は、アイビーシーが実施しているアセスメントサービスでもよくFlowmonを活用しています。従来はG3のみで解析していましたが、Flowmonとセットでおこなうことでより詳しい調査ができるようになり、とても重宝しています。Flowmonを取り扱う以前は、FW製品のend-to-end で通信の可視化を試みたことがありましたが、あまりにも時間と手間がかかり大変でした。


最近では、教育機関でのGIGA スクール化(生徒用のパソコン端末1人1台を用意し、パソコンをインターネット環境につながるようにするための校内LANや無線LANなどの高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する構想)に向け、校内のLANが正常かどうか確認したい、という要件が多いです。無線のセグメント、YouTube、画像配信などの内訳が知りたいという要望があった際には、G3とFlowmonをセットで提案することでお客様のご要望を実現できることがあります。ホットなトレンドに対してカバーできるので、社内でも客先でも「いいね」と好評をいただくケースが多いです。

今後、Flowmonに期待する機能等ありましたら教えてください。

私は、プリセット機能(開発元から提供されるプロファイルのテンプレート機能)が拡張してもらえると嬉しいなと思います。SaaS系では、ウェブ会議アプリやM365系は充実していますが、GigaFile便やでデータ共有系のもの、クラウドストレージを可視化したいお客様は多いと思いますね。


Windows Updateの通信が見たいという要望は多いです。「WSUS経由になっているはずなのに、勝手にクライアントから直接通信がおこなわれてしまっている」という事象もあるので、簡単に見ることができるプリセットがあると活用できると思います。



通信経路上にあるルーター・スイッチのフローデータを連続で取得していると、トラフィックのinとoutで通信量が倍になるので、その点を考慮できるといいなと思います。ポイントだけに絞ってプロファイルを作ればいいとは思うのですが、ユーザの使いやすさを考慮すると、重複しているものをシンプルに選択し、排除できるとより使いやすいのではないかと思っています。


プロファイル作る際、拠点単位や無線のセグメントだけといったケースが多く、複数のセグメントを登録すると結構大変です。プロファイル作成用のウィザードのようなGUIがあると使いやすいかと思います。


あとは、他セキュリティ製品がフロー情報を出力することができ、Flowmonが対応していると、クラウドのフローログのように連携ができると思います。この連携ができるようになると、よりFlowmonのカバー範囲が広がるのではないかと感じます。サービスを提供しているベンダーに依存してしまいますが。

最後に、意気込みを一言お願いします。

私個人としては、最近Flowmonに触れる機会が減ってしまいましたが、これからFlowmonを勉強していく若手に負けないよう、お客様に一番満足してもらえる提案をしたいと思います。Flowmonを活用できる新たな要件を発掘し、Flowmonの魅力を発信していけるように頑張ります!


System AnswerとFlowmonの相乗効果、連携はとても良いことだと思っています。お客様に購入いただく際、「アイビーシーに頼んだ方がいいよね」と言っていただけるような構築部隊を作り(営業が)どんどん売っていきます!


私たちの中でも、とても愛着のある製品であり、オリゾンさんがFlowmonを取り扱い始めてすぐのタイミングで出会ったことにもすごく縁を感じています。一緒に市場を広げてきたという自負がありますので、オリゾンさんのパートナーの中でもナンバーワンになりたいと思います。 私たち自身の成長とともに、Flowmonも成長させ、より多くFlowmonを売り上げ、チェコに行きたいですね。(笑) Flowmonといえばアイビーシー! お客様にそう思っていただけるよう頑張っていきます。

終わりに

この度、Flowmonの販売パートナーであるアイビーシー様へインタビューをさせていただきました。お客様とより近い距離で接していただいているパートナー様の生の声を聞かせていただくことで、改めてFlowmonの強みや弱み、要望機能などについて大変有意義なお話をお伺いすることができました。
アイビーシー様では、2023年6月に開催されたInteropのShowNetにおいてFlowmonを活用いただきました。その際の効果や課題、自社製品であるSystem AnswerとFlowmonのインテグレーションについて、後日別コラムで掲載を予定しておりますので、お楽しみにいただければと思います。


Flowmonについて、より詳しく知りたい方は、下記の資料をぜひご覧ください。

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取材担当:プリセールス 惣田、営業 渡辺

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