IT基盤管理を拡張する
WhatsUp Goldインテグレーション

2022年6月30日

FlowmonではSyslogやREST APIなどの外部インターフェイスを経由して、様々なインテグレーションを実現しています。このコラムではProgress社のポートフォリオに加わったFlowmonが、Progress社 主要製品の一つとなるWhatsUp Goldと実現するインテグレーションについて、その手順や動作概要を確認してみます。

WhatsUp Gold はSNMPベースの死活監視の他、レイヤー2/3レベルのネットワーク監視および、syslogなどで収集されたログの管理機能をもち、統合的なネットワーク監視を得意とするソリューションです。日本国内でも多くのお客様にご利用いただいています。

WhatsUp Gold

WhatsUp Goldダッシュボード

Flowmonとのインテグレーションによって、このネットワーク監視がレイヤー7レベルに拡張される点に加えて、セキュリティー監視をも可能となる点が、既存のWhatsUp Goldのお客様にとって最大の利点と考えられます。一方Flowmonのお客様にとっては、これまでのフローベースのネットワーク監視に加え、WhatsUp Goldを導入することで、各デバイスのリソース情報や他デバイスからのログ情報を横断的に分析することができ、より多角的なネットワーク環境の状況把握が可能となります。

インテグレーション手順

最新リリースとなるWhatsUp Gold 2022.0では、REST API経由でのFlowmonとの連携が実装されています。これによりFlowmonで検知されたさまざまなイベントをWhatsUp Goldのコンソールからも確認することができ、またシームレスにFlowmonのそれぞれのイベント詳細情報との連携を実現し、統合されたネットワーク/セキュリティー監視シナリオを提供しています。

認証情報ライブラリの設定

ここではFlowmonよりデータ取得に必要な、WhatsUp GoldのREST API定義情報を設定してゆきます。

  1. WhatsUp Goldの「設定」「認証情報」を選択します。
    認証情報
  2. 「認証情報ライブラリ」のポップアップで「+」「REST API」を選択することで「REST API認証情報の追加」のプップアップが表示されます。
    REST API認証情報
  3. 「認証の種類」で「OAuth 2.0」、「付与の種類」で「パスワードの付与」を選択します。

  4. 「トークンURL」は「https://(FlowmonのIP)/resources/oauth/token」、「クライアントID」に「invea-tech」と入力します。

  5. 「ユーザー名」と「新しいパスワード」には、有効なFlowmonへのログイン情報を入力します。

  6. 「認証エラーを無視する」のチェックボックスには、チェックを入れておきます。

  7. そのほか「名前」「説明」に任意のものを入れ、設定情報としては完了となります。

  8. 次にその設定情報の確認のため、右下の「テスト」をクリックし、「テスト結果」で結果が表示されます。テスト結果に問題がなければ、「保存」をクリックして設定情報を保存します。
    テスト結果

デバイスの認証情報プロパティの設定

データ取得のためのライブラリ設定が完了し、そのライブラリ設定とWhatsUp Goldの管理するデバイスとなるFlowmonとの紐付けを行います。

  1. 「分析」「デバイス」「デバイスの正常性」を選択し「デバイスの正常性」画面を表示します。
    デバイスの正常性
  2. 表示されている該当するFlowmonデバイスの一つの「デバイスのプロパティ」を表示します。
    デバイスのプロパティ
  3. その「デバイスのプロパティ」の「認証情報」を選択し、「REST API」の「編集」を選択します
    認証情報
  4. 表示された「認証情報の設定」ポップアップで、上で設定した認証情報ライブラリの名前を選択し、OKをクリックし選択を完了します。
    認証情報の設定

以上で設定は完了しました。

動作の確認

設定の完了後、WhatsUp Goldのコンソールから、Flowmonのインテグレーション操作を確認します。WhatsUp Gold 2022.0ではFlowmon DashboardとFlowmon Eventsという2つの統合画面が実装されています。
Flowmon

Flowmon Dashboardでは、Flowmonが取得しているトラフィックグラフ、レスポンスタイム、フロー情報、再送状況、およびパケット情報がウィジェットとして用意されています。

WhatsUp Gold

またFlowmon Eventsでは、Flowmon ADSで検知分析されたイベント情報を確認することができます。「デバイスを選択」で該当するFlowmonシステムを選択し、また対象とする期間を選択し、Flowmonのイベントデータを表示します。

Flowmon Events
Flowmon Events
表示されているデータはFlowmonから直接呼び出されているデータとなります。

Flowmon Events

それぞれのイベントレコードからは、ワンクリックで、Flowmonに遷移し該当するイベント詳細を参照することができ、直感的な分析操作が可能となっています。

終わりに

両製品のインテグレーションは、このほかFlowmon自身のWhatsUp Goldによる死活監視や、Flowmon Probeをフローソースとして利用する構成などが実現可能です。また今後より密な連携が期待されています。それぞれの評価版については、 Flowmon および WhatsUp Gold の該当ページよりお申し込みください。


◆Flowmonについて、より詳しく知りたい方は、下記の資料をぜひご覧ください。


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関連情報

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Progress社記事: Flowmon のネットワークパフォーマンス監視と診断との統合
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