〜2025年の抱負〜
“面白い会社” になれるか

日本語 |English

昨年も引き続きお客様に支えられ、連続した成長軌道を維持することができました。システム開発、インフラ構築、運用保守・監視などそれぞれのITサービス分野に加え、製品販売およびそれに付随する各サービスも順調に推移し、各事業領域での歯車が連携しあい全社事業を牽引している状況です。

この年頭にあたり、昨年の振り返りと本年の方向性について、まとめさせていただきました。(代表・菅 健一)


グローバルオペレーションの足場を確実なものに

昨年実案件ベースに乗ったチェコ共和国のITソリューションビジネスですが、今年は立ち上がり始めたソリューションは安定軌道に乗せ、これからのものについては、新たな切り口(ユースケースや機能)をご案内する局面に入ります。また、昨年末にはチェコ企業Logmanager社との 戦略的な提携 を実現し、今後は同社ソリューションの日本国内での展開も推進してゆく予定です。Logmanagerは、すでにFlowmonともインテグレーションが実現されている製品で、FlowmonのセキュリティープラグインADSをお使いのお客様には、現実的なSIEM製品の選択肢になると考えております。

これまでチェコ共和国生まれのIT製品を核として、製品ポートフォリオの充実という「縦」のビジネスの広がりを推進してきましたが、今後はそのソリューションも含め、AP地域のお客様へもこれらのソリューションをお届けしたいと考えています。これまで弊社では中国の関連会社を軸に、日本のお客様の中国でのビジネスをご支援してまいりましたが、本年よりそのビジネスの広がりを「横」に押し広げてゆく、次の手を打ってゆきます。

会社としての個性を生み出す

昨年はWBCでも日本チームと対戦したチェコ共和国のミラン・プロコップ選手への 応援活動 や、千葉ロッテマリーンズ様の推進する野球を軸としたチェコ共和国との 交流イベント などにも参加させていただき、非ITの分野での活動を進めてまいりました。この野球を通した交流活動への参加は、チェコ現地の関係者とのつながりでも好ましい副作用を生み、ヨーロッパの野球リーグで優勝記録の多いブルノ・ドラゴンズ(Draci Brno)のご厚意による球場視察の機会もいただきました。

本年も次の展開を生み出せるよう、積極的に活動し一つひとつのステップを着実に歩んでゆきたいと思います。またサッカーの国際試合での豊富な監督経験をお持ちの西野朗様に、社内集会で ご講演 をいただくなど、スポーツを軸とした様々な角度から非ITの刺激を頂戴しました。この刺激が私自身、また社員一人ひとりの個性を導き出すパワーに変わってゆけばと期待しています。

弊社ではダイバーシティーへの取り組みでも、いくつかの試みが実験段階から実践段階へと移行しつつあります。昨今の労働人口の変遷から、大手IT企業で豊富な経験を持つシニア層の方々に参画いただき、様々なプロジェクトを率いていただくチーミングモデルの有効性を確認してまいりました。

単に管理職として組織を束ねていただくだけのモデルではなく、豊富なプロジェクト経験を生かしていただき、現場で若手の育成もかねて実力を発揮いただく体制がくみ上げられています。「自分の子供より若い社員と時にはぶつかりながら仕事をこなしてゆくのも面白いものです」とのシニア社員諸先輩の声を伺い、新しい形ができつつあると実感しています。

いろいろな顔を持つ “面白い会社” になる

私は会社そのものが楽天的な場であればと願っています。どんなに計画段階で注意を払っていても、例外事項が発生し胃がキリキリ痛むような現場での問題は、ITサービスでは完全に回避することは不可能です。そのような状況でも、誠心誠意前向きに取り組み、最終的に「よくがんばってくれたね」とご担当の方にお声をかけていただいたことは忘れられません。どのような問題にも、かならず何らかの解があることを認識して、心の中では笑顔を保っておきたい、そう思っています。

そしてその延長で、会社にはいくつもの顔があり、様々な選択肢のなかで心揺さぶられるような広がりを持てる場にしたいと思っています。まだまだ私の努力は足らないと自覚していますが、この広がりを社員全員で共有し、”面白い会社だから、ここで働いていたい” と思ってもらえるようなステージにしたいと思っています。今後のグローバル展開そしてスポーツを通した様々な施策など、一人一人の社員を通して多くのお客様に “面白い会社だ” と思っていただけるような展開を、本年も進めてまいります。


終わりに

本年は国際的なイベントとしては大阪で開催される万博があり、チェコ共和国も積極的に出展準備を進めています。私どもが協業させていただいているITベンダー数社も、その出展に貢献しようと検討をしているようです。 一方、昨年もグローバルレベルでさまざまな不安定要素が生み出されている社会状況となっています。万博へのご協力なども含め、国を超えた協業を進める取り組みを、非力ながらも直接間接にご支援させていただくことで、安定した社会を取り戻すイニシアティブに貢献できればと願っています。

2025年の干支は巳(ヘビ)です。柔軟にしかししぶとく、またこの一年を面白い年にしてゆきたいと思います。お客様、パートナー様、社員、そして社員のご家族様、皆様にとって平和な一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。