Flowmon FAQ 160

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アクティブタイムアウトを30分から5分に変更した場合、Flowmonの負荷はどのくらい増えますか?

最初に考え方を簡単にするために現在の通信がすべて30分以上連続して行われていると仮定します。

アクティブタイムアウトを30分から5分に変更した場合の計算式は以下となり、アクティブタイムアウト値を30分から5分にした場合、
約6倍のフローを受信することになり、負荷も6倍になります。

1800秒(30分)÷ 300秒(5分)= 6

受信するフロー数の予測は Monitoring Center > 解析画面の右側のグラフより「フロー」を選択し、トラフィックのグラフの一番高いところをマウスオーバすることで表示されるレートの値を6倍することによって算出できます。
6倍にした値がご利用モデルのフロー最大処理数/秒を超えていないことをご確認ください。

【ご参考:Flowmonモデル一覧】
https://www.orizon.co.jp/products/flowmon/collector.html

しかしながら、実際にはすべての通信が30分以上連続して行われることは稀であり、現状でも5分以内に終了する通信についてはアクティブタイムアウトを5分にしても負荷の影響はありません。
よって、フロー最大処理数/秒を超えている場合は、以下の方法により、より詳細に現状分析を行ってください。

Monitoring Center > 解析画面下方の高度な解析に移ります。
解析範囲をグラフの一番高い日時に設定します。
「フローのリスト」タブをクリックし、「次に制限」より1000または10000を選択し、「出力」はdefaultで"実行"を押下します。
欄内右上「以前の結果」よりCSVをダウンロードし、Excelにてデータ出力します。

出力されたExcel内の"Duration"にあたる部分が"期間"となり、こちらが選択した5分間に受信したフローの通信時間です。この通信時間を以下の様に分離し、フローの合計を算出します。

①5分以内 フロー数を1倍した数
②5~10分未満 フロー数を2倍した数
③10~15分未満 フロー数を3倍した数
④15~20分未満 フロー数を4倍した数
⑤20~25分未満 フロー数を5倍した数
⑥25分以上 フロー数を6倍した数

※Durationを5で割り、小数点以下を切り上げた数にフロー数を掛けると容易にアクティブタイムアウトを5分にした時のフロー数を算出できます。

上記①~⑥で算出したフロー数を全て合計します。
次に、①~⑥で算出したフローの合計を1000または10000(「次に制限:」で抽出したフロー数)で割ります。
これにより、全体のフローの増加割合を算出することができます。
例えば、①~⑥で算出したフロー数の合計が1500であった場合、1500 ÷ 1000(「次に制限:」で抽出したフロー数)=1.5

解析画面のグラフ表示されている棒グラフの一番高いものにマウスオーバーした際に表示される"レート"より、1秒間に処理されたフローの値(フロー/s)を取得し、先ほど計算した割合(1.5)を掛けます。
例えばフロー/s値が40,000フロー/sであった場合、アクティブタイムアウトを5分に変更した場合の想定値は以下のとおりとなります。

40,000 × 1.5 = 60,000 フロー/s