ロードマップに見るFlowmon機能拡張概要

2021年12月3日



昨年のKemp Technologies社によるFlowmon Networks社買収によって、アプリケーションの利用環境の最適化という観点から、ロードバランサー製品のLoadMasterと共に、Flowmon製品では継続的な機能拡張が計画されています。公開されているFlowmon製品の ロードマップ から、今後の同製品の方向性について見ていきたいと思います。

パフォーマンス監視・診断機能の拡張

パフォーマンス監視では、Flowmon バージョン13で計画されている予測洞察(Predictive insight)機能があげられます。この機能により、時系列分析機能を踏まえ数週間後に発生すると予測される問題を洗い出し、管理画面のネットワークトポロジー上で警告を行うなどの機能拡張が計画されています。

図1:予測洞察

図1:予測洞察

また現在のAWSのほかAzureやGoogle CloudでのFlow logサポートが提供され、オンプレミスとクラウドを合わせたハイブリッド環境への監視サポートが強化されることや、Flowmon Packet Investigatorでのプロトコルサポートの拡張によってもたらされる広範囲なIoTユースケースへの対応が、注目される機能強化点と考えられます。

さらに Flowmon バージョン14では、これまでのIPアドレスを基準にした解析のアプローチから、サブネットやアプリケーション、サーバー、ルーターなどのさまざまなネットワーク内のアセットを基準にした解析を可能とする変更が、計画されています。

図2:アセットモニタリング

図2:アセットモニタリング

上図のように具体的なアセットを起点としたドリルダウンによって、下位アセットの状況を確認することが可能となり、解析の際に、より直感的なオペレーションを実現できるだけでなく、プロファイル作成などの構成時にも、運用管理の高い操作性を実現する改善が期待されます。

セキュアなネットワーク環境に向けて

セキュリティではFlowmon ADSバージョン11.3で実装されたMITRE ATT&CKフレームワークに基づいた脅威の可視化が、システム全体のセキュリティの担保に貢献します。この実装により検知された脅威を分析し対応策を立案する上での活用が期待されます。

図3:MITRE ATT&CKフレームワーク対応

図3:MITRE ATT&CKフレームワーク対応

また、Office 365などで多発するDNSコールなどの誤検知をあらかじめ排除するための input flow filter の実装や、メソッドの強化として、マルウエアのC&Cサーバーとの通信で利用される、ドメイン生成アルゴリズムにより生成されたドメインの識別など、さらなる脅威検知強化がなされる予定です。

継続的なユーザビリティの向上

解析のしやすさという視点からも、いくつかの機能拡張が計画されています。構成展開に対するAPIの提供により、複数インスタンスの大規模展開が効率的に行えるようになります。操作性については、内部のデータクエリー改善により、最大7倍の大幅なパフォーマンス向上が見込まれております。

また、GUI関連の拡張として、アセットモニタリング機能に対応したフロー分析のワークフローが再設計され、より効率的な分析が可能となります。

図4:分析ワークフロー

図4:分析ワークフロー

さらに、サービスプロバイダー向けマルチテナント構成でのFlowmonの活用も定着してきましたが、ADS バージョン12ではこのマルチテナント機能にも対応し、ADSを含めたセキュリティサービスとして展開する運用モデルへも対応可能となる予定です。

まとめ

Flowmonの Probe機能(ネットワーク・テレメトリー) をすでに実装したLoadMasterでは、既存の WAF機能強化 をはじめとし、認証機能をソリューション化した Zero Trust Access Gatewayアーキテクチャー を発表しています。

図5:Zero Trust Access Gatewayアーキテクチャー

図5:Zero Trust Access Gatewayアーキテクチャー

このように、今後これら2つの主要製品のポートフォリオ連携が進み、「Always On, Application Experience」の具現化が進んで行くものと期待されています。

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