時間もコストも削減。クラウド化・テレワーク化時代のネットワーク運用の在り方

2021年3月5日


− 1章クラウド化・テレワーク化で情シスを悩ませるネットワークの複雑化・負荷拡⼤ −

様々なクラウドサービスを利用することで複雑化したネットワーク

ファイル共有・保管やチャット、Web会議システム、Office365など、さまざまなクラウドサービスを利用する企業が増加傾向にあります。
クラウドサービスの利用により、生産性等への向上を実感する企業は多いですが、その⼀⽅で、ネットワークへの負担状況は複雑化され、 原因の特定に時間がかかるため、その場しのぎのネットワーク設備拡⼤などにコストをかけているケースも少なくありません。

クラウドサービス利用増加に伴うネットワークの複雑化

テレワークの推奨が更にネットワークの負荷を拡⼤。社員の生産性低下の原因に…

近年では、働き方改革の推進や感染症対策としてテレワークの導入を進める企業も増えてきています。
それに伴い、VPNなどの利用も増え、ネットワーク負荷が拡⼤し、社員の生産性低下につながっているケースも少なくありません。
例えば、利用者が増えたことで、ファイルサーバーへのトラフィックが集中し、接続が切れてしまったり、ネットワークが遅くなってしまったりと、全社の業務効率や生産性に悪影響を及ぼすなどが挙げられます。

トラフィックの集中によるトラブル

トラフィックが集中したことでネットワークが遅くなり、社員の作業効率・生産性が低下


ネットワークトラブルの問題解決に時間をかけ過ぎ、他業務がうまく回らない

利用しているアプリケーション・クラウドサービスが多様化していることに加えて、ネットワークの利用量全体が増加しているため、ネットワーク遅延・切断をはじめとしたトラブルの原因特定に時間が多くかかっていることもあります。

上記により、情報システム部門として、ネットワークトラブル対応以外の業務に時間をかけられず、部門全体で見ると生産性が低下してしまっているという課題に悩まされている企業も少なくありません。

ネットワークトラブルへの対応に時間を取られる

トラブルの原因特定業務が、情報システム部門の生産性低下を招いている


セキュリティの強化も必要に!?あなたの会社にも潜んでいる対策すべきリスク

クラウドサービスの利用やテレワークによるリモート接続の増加に伴い、セキュリティの強化も必要となってきます。

社員が管理外のネットワークに接続したことでウイルスに感染し、社内システムへの不正アクセスが行われてしまったり、秘密情報を外部サーバーに 送信され、情報漏洩につながってしまったりする事態などが考えられます。

不正アクセスや秘密情報の漏洩につながる場合もある

セキュリティリスクへの対応も、従来より、強化することが重要となってくる