解析をより便利に、より簡単に~プリセット機能~

2026年2月13日


はじめに

新しくネットワーク監視ツールを導入する際に、
「Microsoft 365の通信状況を可視化したいが、何から手を付ければよいのか分からない」
「解析はできても、ダッシュボードやレポートを一から作成する時間がない」
「フィルタ構文の習得に時間がかかり、本格運用までたどり着けない」
といった課題に直面した経験はないでしょうか。 実際、新たなツールを導入した場合、初期設定に1週間以上を要するケースも珍しくありません。Flowmonにおいても、プロファイルの設計やフィルタ条件の定義、ダッシュボードの構築といった作業には一定の専門知識が求められ、IT部門において一定の工数が必要になります。
Flowmonのプリセット機能は、こうした初期設定のハードルを下げ、数クリックで実運用に耐えうる可視化・解析環境を構築できる仕組みです。 本コラムでは、実務で即活用できるプリセット機能の価値と、その具体的な活用方法についてご紹介します。

プリセット機能とは

プリセット機能とは、Flowmonの開発元であるProgress社から提供されている、特定のユースケース向けに事前定義された設定が利用可能になる機能です。各プリセットには、プロファイルやダッシュボード、レポート、アラートが定義され、適用後すぐに通信の可視化・解析を始めることができます。

用語解説

プロファイル (Profile)
フィルタ構文を用いてフローデータを分類・グループ化する機能です。例えば「Microsoft 365の通信」「特定部署の通信」「プロトコル毎の通信」など、目的に応じて通信を分類することができます。
ダッシュボード (Dashboard)
複数の解析データをGUI上にて一画面で表示する機能です。
通信量の多い端末TOP10や各拠点のトラフィックの推移などの情報をグラフやリスト形式で一目で確認できます。
レポート (Report)
複数の解析データをPDF/CSV形式で出力する機能です。
日次、週次、月次などのスケジュールで自動生成し、メールや外部データストレージへ送信できます。
アラート (Alert)
一定の閾値以上のトラフィック量の増減を検知した際に、管理者へ通知する機能です。
メール、Syslog、SNMPトラップなど、様々な方法で通知できます。

提供されているプリセットの種類は28種類※1あります。例えばMicrosoft 365やZoomといったクラウドアプリケーション、DNSやDHCPのような特定のプロトコルに関するものや、セキュリティに関するプリセットも提供されています。
※1 2026年2月現在

代表的なプリセット例:

  • クラウドサービス系:Microsoft 365、Teams、Zoom、Social networks※2
  • プロトコル系:DNS、DHCP、SMTP、Samba
  • セキュリティ系:MITRE ATT&CK※3

※2 Facebook Instagramなどの各種SNS系
※3 Flowmon ADSのご利用が必要です


図1:プリセットトップ画面

図1:プリセットトップ画面

ただし、プリセットはFlowmon Probeを導入していない環境では一部機能に制限があります。 フィルタ条件にProbeでフロー生成をした際に表示可能な項目※4を含むものは、Probe未導入の環境では十分な解析が行えません。また、Flowmonがインターネットにアクセス可能な環境が必要です。
※4 例:HTTPホスト名、DNS、DHCP、Sambaなど

プリセット作成手順

プリセットは、Dashboard and Report画面の上部にあるタブからプリセットのトップ画面を開きます。そして、①インストールするプリセットの選択→②ユーザ権限設定→③オプション設定→④作成するコンテンツ選択の4段階で、ウィザード形式で簡単に作成することができます。②に関しては、部署ごとに異なる監視ビューを提供することも可能になります。例えば、営業部門にはMicrosoft 365やWebexなど利用しているツールの監視画面を、インフラチームにはプロトコル系やセキュリティ系の監視画面を提供するといった使い分けができます。 実際に「Microsoft 365」のプリセットを使用して作成されたコンテンツは以下の通りとなります。

図2:ダッシュボード

図2:ダッシュボード

図3:プロファイル

図3:プロファイル(拡大図

図4:解析例

図4:解析例(拡大図

プリセット活用方法

Microsoft 365のプリセットは、以下のような場面で活用することができます。

  • ダッシュボード/レポートで、Microsoft 365向けの通信傾向やネットワーク負荷を常時監視(図2)
  • プロファイルでMicrosoft 365アプリケーションで帯域を占有しているユーザ端末を素早く特定(図4)

Microsoft 365以外にも様々なユースケースに沿った便利なプリセットが多数提供されています。例えばNPM Alertsでは、ラウンドトリップタイム(ネットワーク遅延)、サーバーレスポンスタイム(サーバー遅延)、リトランスミッション(TCPの再送回数)に関する3つのアラートが作成されます。それぞれの基準値からの急激な逸脱が発生した場合に通知が行われ、ネットワーク起因の遅延なのか、サーバー側の応答遅延なのかといった問題の切り分けを早期に行うことができ、障害対応時の初動を大幅に短縮することが可能になります。

おわりに

本コラムでは、Flowmonにおけるプリセット機能についてご紹介しました。プリセット機能を活用することで、プロファイルやダッシュボード、レポート、アラートといった設定を効率的に構成でき、ネットワークの可視化や解析をこれまで以上に簡単かつスピーディに実現することができます。特に、Flowmonの導入初期や新たな監視対象を追加する場面において、プリセットは運用設計の出発点として有効な機能と言えるでしょう。


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