導入事例(株式会社フレッセイ様)

老朽化が進んだ本部200台のパソコンは、容量不足やパソコンの速度が遅いなどの慢性的な問題が発生していました。
加えて、社員一人ひとりがパソコンのアップデートや不要データの削除、デフラグを行っている状況で、運用管理や
セキュリティ面の問題が顕在化している状況でした。
Windows XPのサポート終了予定のアナウンスを機に、本格的にVDIによる社内運用体制の刷新を決断。
「VERDE VDI」導入により、当初の目的であったパソコン環境の入れ替え、及びセキュリティ面の強化を達成し、
さらには今後の業務改善に向けて「VERDE VDI」の活用を検討しています。

VERDE VDIの導入背景と経緯

全クライアントPCの200台のうち、70台をVDI対応

株式会社フレッセイは、2014年4月にWindows XPのサポートが終了することを受け、クライアントPC環境の入れ替えを以前より検討していました。クライアントPCの総入れ替えやシンクライアント導入の情報収集を行っていましたが、いずれも費用面やスケジュール、セキュリティの面で折り合いがつかず、難航。
同社情報システム室室長の桒原淳一氏は、「全てのPCを一気に入れ替えるというのはコスト的にも体制的にも無理がありました。仮想化を使って上手く入れ替えができないかと考えていたところ、VERDE VDIの提案を受け、これなら目的を達成できるかもしれないと考えました」と当時を振り返ります。クライアントPC環境の入れ替えという目的に加え、VERDE VDIのセキュリティ性の高さが導入を後押ししました。

同社は、出張や外出をする社員も多く、会社が貸与しているPCを外部に持ち出すことも多いため、外出先でのPC紛失などの危険性は 常に懸念しており、管理方法に課題を感じている状況でした。「VERDE VDIは、全ての情報を本部のサーバで管理するため、個々のクライアントPCに情報を残すことはありません。万が一の事態が起こっても、情報を守れる環境を確立できる点は高く評価しています。」(桒原氏)
本部のクライアントPCは約200台。そのうち70台をVDI対応させれば、まずは当初の目的である「クライアントPC環境の入れ替え」が達成できる目処がたちました。ただ、コストやスケジュール、体制と いった問題をクリアし、導入の糸口は見えたものの、同社本部では基幹システムを使用しているため、仮想化を行う端末をどう基幹システムに対応させてくかという技術的な問題に直面します。 「オリゾンシステムズと何度も打合せを行い、問題を一つ一つ解決していきました」(桒原氏)と言うように、現状のシステムの使い方、VERDE 移行後の使われ方などを繰り返しシミュレーションを行うことで、 同社の使用方法に適応し、且つ安心して移行出来る環境の構築を行いました。
こうした経緯を経て、2015年11月、VERDE VDIが同社で稼働し始めました。

導入効果

出張や外出先での業務効率が大幅に向上

VERDE VDIの導入により、大きく2つの効果がありました。 1つ目は、クライアントPC環境の移行が無事に完了したことです。 同社では現在、VERDE VDIを使い、70台のクライアントPCに対してWindows7環境を適用しています。VERDE VDIはマスターとなるゴールドイメージと、ユーザー個別のプロファイルの組み合わせによって1つ1つのクライアントPCに対し、カスタマイズされたOS環境を提供することが可能です。(ゴールドイメージ方式) そして、個別のクライアントPCに対し、管理画面から簡単に個々のPCのスペックを変更することが出来ます。桒原氏は「社員によってメモリの増減を行ったり、ハードディスク容量の変更を行うことが容易に出来る。」と評価します。またVERDE VDIでは、管理画面で一元的にパッチ対応やセキュリティの更新、OSのアップデートなどを行うことが可能です。それにより、今まで各社員で対応をしなくてはならなかった手間が大幅に軽減されています。

2つ目は、業務効率の向上です。現在、同社では主に外出する社員がVERDE VDI端末を使用しています。商売上、市場での情報を常に最新の情報に更新して社内で共有するという業務が発生しますが、今までは仕入れた情報を1箇所に集約し、集約した情報を再度周知する必要があったのに対し、VERDE VDIを使用するようになってからは各社員が現地で直接情報を更新し、各社員がその場で最新の情報を見ることが出来るようになったことで大幅に業務効率が向上したと言います。また、現在同社では、VERDEサーバに加えて、ファイルサーバなどの運用保守もオリゾンシステムズに委託しており、遠隔監視やサポートを365日24時間体制で行っています。社内ユーザのデスクトップ環境を一元的に任せられることについて、「やっぱり餅は餅屋といいますか、安心して任せられる環境は大きなメリットですね。」と桒原氏は評しています。

未来へのビジョン

タブレット端末での利用等、今後のVERDE VDIの活用方法に期待

当初の導入目的を達成した上で、桒原氏は次のVERDE VDI活用方法に目を向けています。
それは、VERDE VDIとタブレット端末を使ったペーパーレス会議の実現です。現在、同社では、研修や会議のために資料を印刷していますが、1回の会議用の資料でカラー印刷100数十枚ということも少なくなく、それが何十人分となると、かなりの印刷コストがかかり、大量の紙を使用することによる環境へのインパクトも大きくなります。

VERDE VDIは、PCだけでなく、タブレット端末やスマートフォンなどの多様な端末で利用できることも特徴の一つです。タブレット端末を通じて資料を閲覧できるような環境を整えれば、大幅なコスト圧縮を実現することが可能です。同時にVERDE VDIのセキュリティ性の高さから、万が一タブレット端末を置き忘れたり、紛失したとしても、タブレット自体に情報を持たせないため、重要な資料の機密性を守ることも出来ます。

「VERDE VDIの可能性を考えると様々な業務改善が出来ると考えています。どのようにしたら使いやすいのか、
どのようなカスタマイズが最適なのか、これからオリゾンシステムズと相談し、検討していきたいですね」と桒原氏はVERDE VDIの活用に期待を寄せています。

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