チェコビジネスフォーラム
Velvet Innovation Conference 2025

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Velvet Innovation Conference は、チェコ第二の都市ブルノで開催される、中欧最大級のイノベーション創出イベントです。スタートアップ、投資家、研究機関、行政、そして国際的な企業が一堂に会し、「地域と世界を結ぶイノベーション・ハブ」としてのブルノの存在感を鮮明にしています。

オリゾンシステムズは、JIC(South Moravian Innovation Center)内にリエゾンオフィスを構え、チェコおよび中欧地域との連携を加速させています。本コンファレンスは、JICが培ってきたエコシステムの成果を一望できる場であり、私たちにとっても海外ビジネス連携を推進する重要な機会となっています。Velvet Innovation Conference は、次世代の協創を生み出す中欧の中心地として、ますます注目を集めています。


新たなイノベーションを生む集いの場

Velvet Innovation Conference は、ブルノ市が力を入れて育成するイノベーション・コミュニティを世界に向けて発信する目的で開催されている定例イベント(次回は2027年春の開催予定)となります。会場では、最先端技術の紹介や研究成果の発表、投資家による講演、起業家によるピッチなど、多彩なプログラムが展開されます。特にAI、サイバーセキュリティ、医療技術、スマートシティ、クリーンテックなど、ブルノが得意とする分野の最新動向が集中的に議論される点が特徴です。

また、本コンファレンスは単なる展示会や講演会ではなく、参加者同士が自由に意見を交換できるコミュニケーション空間が随所に設けられ、自然な形でネットワークが生まれる「コミュニティ型イベント」として知られています。JICを中心に、Masaryk大学やBrno University of Technology、研究機関、地元企業が協力し合い、ブルノの街全体がイノベーションの発信基地となるような設計が施されています。

当コンファレンスは年々国際色がさらに強まり、今後日本を含むアジア地域からの参加企業・投資家の来訪も増えると期待されています。ブルノは欧州主要都市からのアクセスも良く、産業集積・人材育成・研究開発の三拍子が揃う都市として存在感を高める中、本コンファレンスはその中心的な役割を担い続けています。


日本企業が得られるメリットと可能性

Velvet Innovation Conference が日本企業にもたらす価値は、単なる情報収集や海外市場調査に留まりません。特にブルノ市は、近年スタートアップ投資が活発化しており、中欧の中でも最も勢いのあるイノベーション都市のひとつとして注目されています。そのため、このコンファレンスは数多くの企業・投資家が集結し、地域を超えたネットワーク構築の絶好の機会を提供します。

まず、ブルノではベンチャー企業を支援する制度やインキュベーション環境が整っており、中欧、東欧、西欧から多様な参加者が集まります。その中には日本では接点を持ちにくい企業や投資家も多く、従来の国際展示会では得られない新鮮な出会いが期待できます。特に技術系スタートアップは多言語環境に慣れており、国外企業との協業に前向きな姿勢をもつ企業が多いため、日本企業にとっては実践的なパートナー候補を直接発掘できる点が魅力です。

また、本コンファレンスではビジネス拡大に向けた情報交換が極めて活発で、参加者同士がフラットな関係性で議論を行う文化が根付いています。こうしたオープンな雰囲気は、欧州企業の本音を把握する上でも貴重です。公式セッションに加え、休憩時間のネットワーキングや非公式のミートアップなど、自然な形で交流が生まれやすい環境が整っているため、新規事業の着想につながる刺激を得やすくなっています。

さらに、コンファレンスを契機として、実際に新しい協業が次々と生まれている点も見逃せません。ブルノの企業は R&D のスピード感と柔軟性を併せ持っており、日本企業の持つ品質志向や市場理解と組み合わせることで、国際競争力の高いプロダクトやサービスを創出できる可能性があります。サイバーセキュリティ分野(Flowmon/LOGmanagerを含む)、医療デバイス、産業ソフトウェア、AI研究など、日本との親和性が高いテーマも多く存在します。

そして、Velvet Innovation Conference は単なる地域イベントではなく、「欧州全体への入口」として機能します。中欧はEU市場へのアクセスが良く、コストパフォーマンスの高い技術人材が豊富なため、日本企業にとってはグローバル展開の橋頭堡として最適な地域です。本コンファレンスに参加することで、ブルノと欧州各地の企業・投資家を結ぶネットワークに直接触れることができ、自社の事業をヨーロッパ市場へ展開するための窓口を確保できます。

以上の理由から、日本企業が新規事業開発、技術協業、投資、グローバル展開を狙う上で、Velvet Innovation Conference は非常に価値の高いイベントであると言えます。


新たな事業創出を見据えて

オリゾンシステムズにとって、Velvet Innovation Conference は、チェコと日本の間に新たな事業連携を生み出すための重要なハブとなります。両国には、技術力を重視し、実直で着実なアプローチを好むという共通したメンタリティーがあり、協業を進める上での相性が極めて良いことを私たちは日々感じています。特にブルノ市は、Flowmon をはじめとする優れた技術企業や研究機関が集積する地域であり、当社が既に取り組んできたパートナーシップをさらに発展させるための土壌が整っています。

また、当社がリエゾンオフィスを置く JIC(South Moravian Innovation Center)は、ブルノのイノベーションエコシステムの中心的存在であり、多種多様なスタートアップ、研究者、投資家をつなぐ役割を担っています。JIC を軸とした協業を深めることで、私たちは単なる技術提供にとどまらず、日・チェコ間で新たなビジネスモデルを共創する可能性を大きく広げています。実際、JIC を経由して出会う企業群は、国際協業に前向きで、具体的なプロジェクトへ発展するケースも増えています。


終わりに

Velvet Innovation Conference は、こうしたチェコとのネットワークをさらに拡張し、新たな価値創造の起点となる場です。当社は今後も、チェコのダイナミックな技術コミュニティと連携しながら、日本企業の強みを掛け合わせることで、グローバル市場に向けた新しい事業の創出を目指してまいります。