導入事例

岡三情報システム株式会社様

岡三情報システム株式会社様

岡三情報システムは、証券システムのプロフェッショナルとして多種多様なシステム開発と運用保守などを担っています。
顧客企業の証券システムの円滑かつ安全な運用はもちろんのこと、障害の未然防止と迅速・正確な対応、と日々緊張を強いられる業務のツールとしてどのように「Flowmon」をご活用いただいているのか、インフラシステム部の皆さんにお話を伺いました。

背景・課題

多数の証券システムが稼働し個々の通信状況の把握が困難
グループ全体のWAN刷新で現状把握と要件整理が必要に

岡三情報システムは、証券システムの設計、開発、運用保守、マネージドサービス提供などを担う岡三証券のグループのグループ企業です。
岡三証券をはじめ証券会社14社(2020年5月時点)に対して、各社の業務実態を踏まえて共創しながら最適なシステムやサービスを提供しています。従来型のシステムからネット専業証券向けのフロントシステムまで幅広く手掛け、近年はRPA※1 やAI 活用の検証、セキュリティのさらなる分析と強化にも取り組んでおり、顧客企業とその先にいる投資家のユーザー双方へより高い付加価値の実現を図っています。各社が利用するシステムを安定的に稼働させるため、障害の未然防止、障害発生時の迅速な対応にかかる体制を確立し、リソース状況の分析など予防保守的な取り組みにも尽力しています。
※1 Robotic Process Automation、ロボティック・プロセス・オートメーション

インフラシステム部 次長の松山和央氏は、そうした日々の運用保守業務の中で、システムごとの通信状況の把握が課題になっていたと話します。
「各社様の要望に応えるべく多種多様なシステムやサービスを開発、ご提供していますが、その数がとても多く、通信状況の把握が困難になっていました。SNMPを用いた一般的なトラフィックモニタリングでは回線全体の状況はわかりますが、システム固有の状況を捉えるには個々に作り込みが必要で、負担が大きいことも問題でした。
今後のためにも解決の必要性が高まっていた折、岡三証券グループ各社とデータセンターをつなぐイントラネット用WAN 回線の刷新プロジェクトが始まりまして、通信状況の把握と要件の整理が急務となったのです。そこで着目したのがFlowmonでした。」

選定のポイント

Flowmonの使いやすさ、分かりやすさを評価 既存環境への影響が少なく展開しやすい

岡三証券グループのWAN 刷新プロジェクトは2016年に始まり、岡三情報システムでは同年の中頃からFlowmonの導入を検討しました。2017年初旬には導入を終え、現在も利用を続けています。インフラシステム部の上妻敬和氏は、Flowmon選定の決め手はわかりやすさと使いやすさ、そして導入のしやすさだったと話します。
「Flowmonは取得した通信の内容をダッシュボード画面でわかりやすく見ることができ、レポート化も容易です。導入後はシステムやサービスの安定運用を支えるツールとして社内で広く利活用することを念頭に置いていましたので、操作のわかりやすさも大切でした。既存のネットワーク環境に組み込む際に影響が少なく、早期に展開できる点もよいですね。 競合となる製品やサービスは特になく、決断は早かったと思います。」

導入効果と今後の展望

通信状況の把握・整理・分析が容易になり数々の成果につながる
より迅速で正確な運用保守業務に不可欠なツールとして活用

Flowmonを利用することで、WAN刷新プロジェクトに必要な基礎データを速やかに収集でき、状況把握と要件整理に大いに役立ったとインフラシステム部の市川史将氏は話します。プロジェクトは 滞りなく完了し、岡三証券グループはより確かなネットワーク環境を実現しました。その後の新たなシステム更改時にもFlowmonは問題解決に貢献しています。
「ある基盤更改の際は、データセンターと拠点間、拠点同士の通信状況を可視化して、要件表の作成が容易になりました。また、別の案件でネットワークが想定したパフォーマンスを得られないという問題が生じたとき、Flowmonでパケットの流れを確認したら原因となるボトルネックが見つかり、対策と解決につながったこともあります。」

上妻氏も、Flowmonによって日々のシステム運用の負担が削減され、障害時の対応もより迅速かつ正確になったと評価しています。
「Flowmonは特定のIPやプロトコルで通信を抽出できるので、システムごとの通信状況を捉えやすくなりました。以前のような個別の作り込みは不要になり、モニタリング業務の手間も削減されています。また、通信内容を後追いで確認できるようになったことで、以前であれば調査を諦めていたような場面でも原因の速やかな特定と対策の実施が可能になりました。
障害発生時の分析もスピードが上がり、早期の解決はもちろんのこと、顧客企業への正確な連絡に役立っています。
今後も多数のシステムとサービスを安心してご利用いただけるように取り組みを続けていく中で、Flowmonは必要不可欠な存在となっています。さらなる活用にあたり、オリゾンシステムズには手厚く、またよりスピーディなサポートをお願いできればと思っています。」

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Flowmon導入事例(岡三情報システム株式会社様)

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福岡大学様

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福岡大学では、長年運用してきた公開NTP サービスを停止することを決め、必要な手だてを検討、実施しています。そこで必要となるトラフィックの可視化と分析で「Flowmon」は大きな効果を上げています。
福岡大学 情報基盤センター研究開発室 准教授の藤村丞氏に、導入までの経緯とその効果についてお話をうかがいました。

背景・課題

公開NTPサーバへ集まる全てのトラフィックを分析したいがこれまでの手法ではすでに限界

福岡大学では、1993年から実験的に公開NTPサーバを設置し、外部のユーザやベンダーが利用できるサービスとして運用してきました。しかし近年、そのトラフィックが大幅に増加して大学のネットワーク全体に影響が及ぶようになったことを受けて、サービスの停止を決断し、現在は帯域の制限や負荷分散、必要な情報公開などを行っています。
福岡大学 情報基盤センター研究開発室 准教授の藤村丞氏は、サービスの止め方を模索する際に、トラフィックの全容把握と分析が大きな課題になっていたと話します。

「現在、公開NTPサーバへのトラフィックは最大で約290Mb/s、パケット数は約37万ppsに達しています※1。1つの大学だけで支えられるレベルではなくなっており、大学のネットワークが停止してしまう事態も何度か生じたため、サービスを止めると決めました。ただ、過去の計画停電や実証実験の結果、単に止めるだけでは機器からのリトライなどによって逆にトラフィックが数倍近く増えてしまうこともわかっていました。どのようにサービスを止めるかの有効な次の一手を打つには、何がどうなっているのかトラフィックの全容を可視化し、分析することが非常に重要です。これまではフリーのツールなどで対応してきましたが、性能上対応できるトラフィックは全体の1/4程度に留まり、精度や保守性の面でも限界が見えている状況でした。そこで着目したのがFlowmonだったのです。」

選定のポイント

Flowmonなら高度な分析をわかりやすく実現できる
使いやすさ、実績、コストも評価

近い将来に公開NTPサービスを停止させると公表した2018年1月以降、福岡大学ではトラフィック分析ツールの検討を続けてきました。その過程でFlowmonの存在を知り、2018年の選定(入札)を経て、2019年春から運用を始めました。
分析力の高さはもちろん、使いやすさや既存スイッチとの連携実績、コストなど、Flowmonには魅力的なポイントが多数あると藤村氏は評価しています。
「Flowmonは、トラフィック(フロー)情報としてNetFlowとsFlowを両方扱えますし、BGP※2を使わなくてもIPアドレス別にAS※3番号を把握、分析できます。GeoIPによる地域の判定は確実とは言えない面があるので、AS番号別の分析がすぐできるのは大きなポイントです。操作画面やマニュアルが日本語化されていて導入しやすく、ベンダーの保守サポートをきちんと受けられること、コストが安価なこともメリットでしょう。」

※1 公式Twitter 2019年7月10日 ※2 Border Gateway Protocol ※3 Autonomous System、自律システム

導入効果と今後の展望

トラフィック情報の継続的な可視化と分析の結果をサービス停止に向けた「次の一手」につなげる

Flowmonの導入によって、必要としていた全トラフィックの可視化を実現し、収集した情報の分析、検索、レポート作成は飛躍的に効率化しました。やりたいと思っていたことが全部できるようになり、サービス停止に向けた本当のスタートラインに立つことができたと藤村氏は話します。
「膨大なトラフィックがどこから来ているのか、初めて全容がわかりました。NTPのパケットに含まれるのは時刻情報だけなので、分析の鍵になるのはIPアドレスです。そこから深く分析できるのはとてもありがたいですね。日本語化された操作画面は使いやすく、可視化の内容はわかりやすいです。マニュアルも出来がよくて、カスタマイズなども悩むことなく運用できています。
今後も継続してトラフィックの可視化と分析を行い、サービス停止に向けた一手を講じたら、その結果をまた分析して、さらに次の一手を考えるというプロセスを繰り返していくことになるでしょう。研究の成果としても随時発表していくことを考えています。」
藤村氏はFlowmonのさらなる活用も考えていきたいと話し、オリゾンシステムズへのサポートにも期待を寄せています。
「FlowmonにはAPIが用意されているので、それを活かした自動化や、Webを介した情報公開なども検討したいですね。今回の目的以外にも、例えば大学ネットワーク全体のヘルスケアや課題の洗い出しに役立てられると思います。オリゾンシステムズのサポートは充実していて対応も的確なので、今後の支援にも期待しています。」

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Flowmon導入事例(学校法人福岡大学様)

NetFlowを利用したネットワーク
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エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社様

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Flowmon導入事例エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社様ロゴ

NTTコムウェアは様々な商品・サービスを展開しているIT企業としての⼀⾯と、NTTグループ全体のネットワーク基盤に責任を負う⼤規模システム運⽤企業としての顔を持っています。国内最⼤の通信グループ企業のネットワーク基盤を運用するNTTコムウェアが、ネットワークのパフォーマンスや利⽤率把握などネットワーク可視化を目的としてFlowmonを採用しました。
Flowmonの採⽤に当たってはネットワーククラウド事業本部矢作様より以下のコメントを頂戴しています。
「信頼できるネットワーク基盤が、弊社の社内サービスや業務目標の達成に不可⽋なものとなっている。 そのことから通信を可視化し、複数の異なる環境で最⼤のパフォーマンスを確保するための、ネットワーク・モニタリングのソリューションを探していた。NetFlowベースのFlowmonは、ネットワークの運⽤時に求められるネットワークの可視化その機能やサポートの上で、その要件を満たす製品と認識している。」





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NTT COMWARE CORPORATION has a face as an IT company with a wide range of products and services, and a large-scale system management company responsible for the entire NTT Group’s network infrastructure. NTT COMWARE CORPORATION, which operates the network infrastructure of the largest telecommunications group company in Japan, has adopted Flowmon for the purpose of network visualization, such as understanding network performance and usage rates.
We received the following comments from Mr. Yahagi, Network & Cloud Division when Flowmon was chosen.
“Reliable network infrastructure is absolutely vital for delivering internal services and supporting the business goals of our company. Thus we have been seeking for a network monitoring solution to gain better traffic visibility and ensure the best possible performance of our infrastructure across different environments. Flowmon’s NetFlow based technology helps us to do so when providing our network operations with demanded visibility, features and support.”


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さくら情報システム株式会社様

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さくら情報システムでは、2012年よりIaaSによる仮想化ホスティングサービスを展開。このたびハードウェアの更改にあわせ、共用サービスの性質上困難であった顧客別のトラフィック監視や振る舞い検知を、FlowmonコレクタとFlowmon ADS(Anomaly Detection System)の導入により解決し、運用を開始しました。IaaSサービスにフロー解析によるモニタリングを導入された経緯と効果について、ICTソリューション部のお二人と、ご提案された兼松エレクトロニクスのご担当者にお話をうかがいました。

導入前の課題

仮想化ホスティングサービスでの高負荷発生時
その原因を特定することは非常に困難
最低限、自社内の事象は可視化が必須

さくら情報システムのIaaSによる仮想化ホスティングサービスは、通信インフラごと仮想マシンを『区画貸し』するような形で、利用環境のネットワーク設計や運用方法について、サービス提供側が関与することはありません。インターネットに出たり、閉域ネットワークを構築したりと、ユーザ側はネットワークを自由に設計することができます。しかしその半面、共用ネットワーク部分で問題が発生した場合、サービス提供側からは全体像を把握しづらいという課題があったと、プロジェクトチームリーダの犬竹氏は言います。
「負荷がかかったり何らかの攻撃を受けたりという事態に対し、ユーザ単位での利用状況を可視化する手段がありませんでした。」(犬竹氏)

従来のSNMP監視では、ネットワーク機器の負荷の程度は把握できても、共用であるため、どのユーザの負荷が原因なのかまでは追うことができなかったと言います。実際にトラブル発生時に、顧客から問い合わせを受けたことのある古謝氏も、そういった問題点を痛感していました。「個別にお客様から『急に重たくなった』と問い合わせが来ても、ハードウェア障害以外の原因を特定する手段がなかったので、確認できる範囲で回答するしかありませんでした。」(古謝氏)
こうした状況で、せめて自社のセンター側のネットワークで発生している事象だけでも可視化すべきだ、という思いは日増しに強くなっていったと言います。

今回、サービス開始から5年経過したタイミング(2017年末)で、さくら情報システムの仮想化ホスティングサービスのシステム更改を担当したのが兼松エレクトロニクス社です。今回の更改にあわせて共用ネットワーク部分の可視化ソリューションを提案した田口氏は当時をこう振り返ります。
「運用の中で、急に速度が出なくなったような場合に監視・分析できる仕組みが欲しいというお話は何度かありました。ただ、監視対象がIaaSということもあり、通常のSNMP監視製品などでは難しいと感じていました。何かないものかと関係者にあたったところ、過去に自社内で提案・導入した実績のあるFlowmonに白羽の矢が立ちました。」(田口氏)

選定ポイントと導入効果・今後の期待

導入に対する負荷が圧倒的に低く利用者のダウンタイムも最低限に
想像以上に簡単な監視の仕組みが実現

実際に、Flowmonを様々な角度から他社製品と比較検討してみたところ、やはり最終的にもFlowmonが最適だという結論に至ったと言います。なかでも決め手になったのはライセンス体系でした。Flowmonコレクタのライセンス体系はフローデータを保管するディスク容量に紐づくため、監視対象のインタフェース数に影響を与えません。
「インタフェースやVLANが増えたとしても、新たに予算を確保し追加購入する必要がないので、シンプルでわかりやすかったですね。」(犬竹氏)
また犬竹氏は、オプションの振る舞い検知機能であるADSにも着目していました。
「他社製品でも近い機能はありましたが、性能や欲しい機能、コストメリットを考えたときに、Flowmonが導入のしやすさも含めて優れているという結論はかなり早期に出ていた記憶があります。」(犬竹氏)

実際に導入作業に立ち会った田口氏も、Flowmon導入のスムーズさを評価しています。
「仮想マシンを引っ越す場合、通常なら疎通を確認しながら進めますが、今回のような環境ではそれもできないので、Flowmonを入れ、フローで状況をチェックすることで円滑に進めることができました。」(田口氏)

Flowmon自体はネットワークの構成には影響を与えないため、切り替え作業時にFlowmonが邪魔になることもなく、切り替えがスムーズに実施できたと言います。さらに犬竹氏も、実際に利用している中で安心感を覚えることができたと感想を述べています。「当初、監視したいと考えていたお客様のデータが、思った以上に簡単にモニタできるという点に驚きました。」(犬竹氏)
今後、CPUやメモリ以外の要因で何らかのトラブルが発生した場合、少なくとも自社の環境には問題がない、という明確な根拠を提示できるようになったのは大きいとのこと。
「今回のシステム更改に伴いFlowmonを導入したことで、以前よりトラブルの原因特定が容易になったことは間違いありません。まだ稼働して日が浅く、監視データの見方や活用方法などもチェックしながら進めているという段階ですが、今後の運用に対する不安がひとつ消えたという実感があります。」(犬竹氏)

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Flowmon導入事例(さくら情報システム株式会社様)

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国立研究開発法人 理化学研究所様

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今年で創立100周年を迎える理化学研究所(以下 理研)は、各時代の要請に応えて、施設、拠点を
拡充しながら発展してきました。
現在、和光地区を中核拠点として、仙台、筑波、横浜、大阪、兵庫などに多数の拠点を擁する
理研のネットワーク運用において、Flowmonがどのように活用されているのか、
全拠点のITシステムの運用管理を統括する情報システム部のお2人にお話しをうかがいました。

導入前の課題

セキュリティインシデント発生時に備えて
端末・サーバ通信のトレーサビリティを確保

サイバー攻撃が横行する昨今、インシデント発生時の対応として重要なことは、
該当するサーバや端末を迅速に特定し、システム全体への影響を俯瞰的に把握する
ことです。理研は、これまで、各地の拠点ごとにITシステムを構築して運用していたため、全ての拠点の通信状況を一元的に可視化して、端末やサーバ通信のトレーサ
ビリティを確保することが課題でした。
「セッション単位で分析する内製ツールを一部では使っていましたが、データ量が
膨大になる点やメンテナンスの問題で、全事業所を対象に集中管理することは
していませんでした。セキュリティに関する危機感が高まる中、事業所毎での
対応ではなく、集中管理できる体制を確立し、全拠点のトラフィック情報のログを
インシデント対応に活用できるシステムを構築することになりました。 フローベースのシステムにしたのは、セッション単位でのログ収集に比べて、フローとして集約
された情報を分析する方がデータ量や時間を節約できるからです。」(黒川氏)

Flowmonにより構築された新しいネットワーク可視化システムでは、複数ある10GbEの光ファイバ回線から
トラフィックデータをミラー取得してフロー情報へ変換する「Flowmon Probe」が、物理アプライアンスで全国
6カ所(和光地区、筑波地区、横浜地区、大阪地区、神戸第1、第2地区、播磨地区)に合計7台配備されています。 その内、理研の最大拠点であり、大容量のトラフィックが流れる和光地区では、処理性能の高いハードウェア
アクセラレートモデル「Flowmon Probe Pro」が導入されて、仙台、東京の拠点もカバーしており、理研の
全事業所が網羅されています。
7台の「Flowmon Probe」から生成されたフローログは、和光地区の「Flowmon Collector」(フロー収集/解析専用アプライアンス機)に収集され一元管理されます。

導入効果

問題のある事象を一発で特定
ネットワーク全体の最適化にも期待

Flowmon Probeは、スイッチのミラーポートやTAPに接続するだけで、取り込んだネットワークパケットデータからフロー情報(NetFlow)を生成できます。
導入はいたって容易で、理研でも、導入後1カ月で本格稼働を開始しました。
和光地区においてネットワークを担当する本多氏はFlowmonの活用方法を次のように語って います。「セキュリティ監視は、既存のシステムで行っていますが、そこからアラートが上がった場合に、Flowmonで取得するフロー情報を使用します。 Flowmon Probeから生成されたフロー情報は、FlowmonCollectorにいったん
集められた後、高速なログ解析専用システムに送られます。他システムからの
インシデントログと相関分析をかけることで、事象の特定や全体像を把握するという使い方ができます。」 また、本多氏は、Flowmonの当初システム要件でなかった機能にも注目しています。それは、Flowmon Probeで生成したフローデータを基に、
非SSL通信においてURLを解析する機能です。FlowmonProbeで生成したフロー
データは、拡張フィールドを用いて一部L7レベルの情報を解析することができます。マルウェア感染などのインシデント対応に有益な機能として、今後活用していきたいと述べています。

「Flowmon導入により、実際にインシデント対応をしている担当者たちの負荷は相当軽減されていると思います。何かインシデントが起きた時に、事象を特定するのは非常に面倒な作業で、今までは、さまざまなデータと膨大な
通信ログとを突き合わせなければなりませんでしたが、Flowmonで収集したネットワーク全体のフロー情報を
相関分析的に利用することで、一発で特定できるようになります。」(黒川氏)
さらに黒川氏は、Flowmon自体のトラフィック分析機能についても、今後のシステム全体の最適化に効果があると期待しています。「管理者としては、各事業所でどれく らいのトラフィックが発生し、ニーズが賄えているのか、
どの端末がどこと通信していたのか、どのサーバにどのようなトラフィックが集まっているのか、などを
把握できることがうれしいですね。」(黒川氏)

また、ネットワークトラフィックのトラブルシューティングにおいて、フローデータによる解析だけではなく、
トラフィックデータそのものを取得して実際の通信パケットの状況を調べる必要が出てくることもあります。
理研では、ネットワークの完全な通信パケットを記録できるプラグインである「FlowmonTraffic Recorder」に
より、ネットワーク障害の対応能力をさらに強化することも検討しています。「現在はインシデント対応ですが、せっかく10Gでトラフィック情報を取得する環境があるので、ネットワークで何か障害が発生した場合にその原因を調べるなど、Flowmonの積極的な活用方法を考えています。」(本多氏)

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Flowmon導入事例(国立研究開発法人 理化学研究所様)

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株式会社セガホールディングス様

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セガグループは、2015年、大規模な再編を行い、コーポレート部門、権利管理、ITインフラの整備などを
担う新会社セガホールディングスを中心とする新しい企業体としてスタートしました。
複数のグループ企業がつながる複雑なネットワーク基盤において、安定したサービス、管理の効率化にFlowmonがどのように役立っているか、IT本部インフラシステム部のお2人にお話しをうかがいました。

導入前の課題と選定ポイント

大容量・複雑なネットワークの監視にはフローベース解析
導入し易さとレポート機能を評価

セガグループは全11社の体制で運営を行っており、20以上の社屋がネットワークで
接続されています。 サーバー数、ネットワーク機器はかなりの数に膨らみ、ネットワーク全体を的確に把握できる体制を確立する必要があると認識されていました。
「従来は、トータルのトラフィックでしか把握できなかったので、通信に何か問題が発生した時、何が原因でトラフィックがあふれているのか、個別のサーバーにログインして調べる必要があり、非常に時間がかかっていました。」(佐藤氏)
「パケットキャプチャー方式ではデータ量が膨大になってしまうので、
ネットフローによるモニタリングツールを探していました」という佐藤氏が、Flowmonの詳細を知ったのは2014年に開催された展示会Interop Tokyoの会場。
その後、貸出機による試用期間を経て、2015年の4月に導入が決定されました。
「フローベースのツールは他社製品も比較検討しましたが、Flowmonはレポート・分析機能に優れていることも評価のポイントでした。また、Flowmonは、振る舞いという観点でも、証跡を残していくことができることから、セキュリティ面でも導入の価値があると判断しました。」(佐藤氏)

取材当時、Flowmonで監視しているのは、再編前の旧セガグループで、3つの社屋に分散している2,500~2,600人の社員が利用するネットワークとのことです。
Flowmonは、フロー統計情報を取得・保管・監視・分析するFlowmonコレクタと、フローデータを生成するルーター/スイッチ、もしくはフローに対応していないネットワーク機器のかわりにネットワークパケットデータからフローデータを生成するFlowmonプローブで構成されます。
セガグループでは、Flowmonコレクタの最上位モデル1台に、Flowmonプローブ5台と、フロー対応のルーター/スイッチ3台が接続されています。
「基幹系なので導入のタイミングが取りづらかったこともあり、情報を取り始めたのは機器納品から約1カ月後です。また、Flowmonの導入、設定はたいへん簡単ですが、ルーター/スイッチは個別設定が必要なので少し時間がかかりました。」(佐藤氏)
こうして、「以前は、問題箇所を探している内に現象が収まってしまって、原因を究明しないままになるケースも多かった」(佐藤氏)とのことですが、Flowmonの導入により、瞬時に可視化できる環境が整いました。

導入効果

オーバーフローのトラフィックを瞬時に特定
的確なネットワーク増強計画にも効果を期待

エンタテインメントコンテンツ開発を手掛けるセガグループでは、開発部門とテスト部門などでデータをやりとりする際、高速ファイル転送用サーバーを利用します。
「ブルーレイ1枚5 0 G Bくらいですが、データを丸ごと送らないまでも、テスト用に送るデータは数十G Bにのぼります。バグフィックスなどで更新されるたびに1日に
何回かやりとりされますが、1人が多くのセッションをはってしまうと帯域を食いつぶしてしまい、拠点間の通信が止まってしまったり、遅くなってしまうことがたびたび発生します。そういった問題が発生する度に、関連の部署に警告してはいるのですが、新しく加わったスタッフに周知されていなかったり、忙しい業務の中でつい忘れてしまうこともあります。そういう時に、Flowmonで即座に特定して、該当者に忠告することができます」(竹内氏)
また、Flowmonは今後のネットワーク増強計画においても効果が期待されています。「一時的なバーストトラフィックのために、本当にネットワーク帯域を増やす必要があるのかどうか、的確に判断するためのツールにもなります。」(佐藤氏)

Flowmon導入から約2ヶ月が経ち、オリゾンシステムズは、セガグループでネットワーク管理者、管理権限を持っている方々向けに「Flowmonの使い方セミナー」を提供しました。
「現時点ではFlowmonのアカウントを持っている管理者や責任者が13名いますが、ダッシュボード機能によるFlowmonモニタリングセンターのオペレーションを覚えて、自身が担当する範囲のネットワークについて、
問題があればトラフィックを追い込んでいけるようになってほしいと考えています。 複数拠点を同時に見なければならないようなケースもあるので、現在は、それぞれのアクセス制限はしていませんが、今後、Flowmonで監視する範囲が拡大されて、対象者が増えれば、権限設定などの機能も活用していきたいと思います。」(佐藤氏)

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導入事例

導入事例

お客様事例

岡三情報システム株式会社様

Flowmon導入事例岡三情報システム株式会社様ロゴ

日本有数の証券会社グループを支える緊張を強いられる日々の運用保守業務に加えてWAN刷新プロジェクトも。
以前であれば調査を諦めていたような場面でも、原因の速やかな特定と対策の実施が可能に。

ご導入機器:

  • Flowmonコレクタ
    Flowmon Collector R5-6000 Pro
  • Flowmonプローブ
    Flowmon Probe 4000
  • Flowmonプローブ
    Flowmon Probe 2000



福岡大学様

Flowmon導入事例学校法人福岡大学様ロゴ

既存の公開サービス停止に向け必要としていたのは、対象の全トラフィックの可視化。Flowmonの、低コストでわかりやすく高度な分析で、課題解決を実現。
その魅力的なポイントとは…?

ご導入機器:

  • Flowmonコレクタ
    Flowmon Collector R5-1000



エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社様

Flowmon導入事例エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社様ロゴ

沢山のグループ企業のネットワーク基盤を運用するNTTコムウェア社。通信の可視化、複数の異なる環境で最大のパフォーマンス確保という要件を満たす最適なサポートとは。

ご導入機器:

  • Flowmonコレクタ
    Flowmon Collector R6-24000PRO
  • Flowmonプローブ
    Flowmon Probe 20000 SFP+
    Flowmon Probe 2000



さくら情報システム株式会社様

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IaaSでの仮想化ホスティングサービスの更改に伴い、最低限、自社内の事象は可視化したいという課題。 シンプルで分かりやすいライセンス体系が導入の決め手でした。

ご導入機器:

  • Flowmonコレクタ
    Flowmon Collector R5-2000
  • Flowmon ADS
    Flowmon ADS ISP 4
    (4Gbpsトラフィック)



国立研究開発法人 理化学研究所様

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フロー分析により、データ量や時間を節約しつつ事象を即座に特定。 今後のシステム全体の最適化にも効果が期待される理由とは…?

ご導入機器:

  • Flowmonコレクタ
    Flowmon Collector R6-24000
  • Flowmonプローブ
    Flowmon Probe 20000 SFP+
    Flowmon Probe 20000 Pro SFP+
  • Flowmon Traffic Recorder
    Flowmon TR Business
    (4probe, up to 10GbE)



株式会社セガホールディングス様

Flowmon導入事例株式会社セガホールディングス様ロゴ

問題箇所を探している内に現象が収まり、
原因を究明できないままになっていたケースも、
Flowmonの導入により瞬時に可視化できる環境へ。

ご導入機器:

  • Flowmonコレクタ
    Flowmon Collector R6-24000
  • Flowmonプローブ
    Flowmon Probe 2000
  • Flowmon ADS
    Flowmon ADS Corporate (3FCP×3000flows/sec)


その他事例

1.国内某大手製造業導入例

国内某大手製造業導入例

2.国内製薬会社導入例

国内製薬会社導入例

3.SIerによる公官庁向けサービス

SIerによる公官庁向けサービス

4.大手製造業DCのWANトラフィック

大手製造業DCのWANトラフィック

5.その他国内外事例

その他多数実績がございます。

  • 製造業(機械系)
  • 日用品メーカー
  • 省庁向けサービス
  • 公共交通機関
  • 県・市区町村
  • 教育員会等公共機関
  • 証券会社
  • 大手印刷業者
  • 金融系認可法人
  • 石油・石炭製品関連業者
  • その他多数

※上記はすべて国内の実績です。

その他国内外事例

NetFlowを利用したネットワーク
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