サービス協業先、AXENTA社を訪ねて

本年よりご提供を開始したワンストップグローバルサービスは、チェコITサービス企業2社との協業により、実現されています。 UNIS Computers社 はチェコ国内周辺国でのITサービス提供全般に幅広く経験を持ち、 AXENTA社 はUNIS Computers社の傘下で、特にセキュリティー関連に特化し、ITサービスを提供している企業となります。チェコ共和国ブルノ市に拠点を置くこれら2社との協業により、オリゾンシステムズでは日本のお客様の中央ヨーロッパ地域への展開の際に、シームレスなITサービスが実現できる体制を整えております。このオリゾン通信記事では、AXENTA社のビジネス状況について同社にてお話を伺った様子をお伝えいたします。


UNIS Computers社との関わり

オリゾンシステムズ:まず御社とUNIS Computers社の関わりについて伺わせてください。

AXENTA社CEO Lukas Pribyl氏: 弊社は2009年設立となる、セキュリティーサービス会社です。同時期に設立されたINVEA-TECH社(その後のFlowmon Networks社)と同様に、マサリク大学からのスピンアウト企業となります。INVEA-TECH社はネットワークフロー解析製品分野で、弊社はサービス分野でのビジネスを展開してきました。

ITサービス全般に強みを持つUNIS Computers社と弊社とは、補完関係にあり、UNIS Computers社顧客のセキュリティー対応ニーズを弊社にてカバーする体制となっています。昨年6月に、正式にUNIS Computers社の傘下となり、今後はより一貫性の高いサービスをご提供できる体制となりました。


ビジネス領域

オリゾンシステムズ:御社で対応されているビジネス分野についてお聞かせください。

AXENTA社CEO Lukas Pribyl氏: 弊社ではお客様のIT運用におけるさまざまなフェーズでの、セキュリティーサービス支援をご提供しています。従業員へのトレーニングから、コンサルテーション、設計・実装、そしてモニタリングサービスまで、お客様が必要とするさまざまな場面でのセキュリティーニーズに対応が可能です。FlowmonをイベントソースとするSOCサービスも行っており、Flowmonを現在ご利用のお客様にはご検討いただきやすいメニューをご用意しております。

また、今現在弊社のサービスをご利用いただいている日本のお客様も、チェコ国内企業におられます。チェコ国内では英語でのサービス提供となっていますが、今後オリゾンを通して、より多くの日本のお客様に、日本語による私どものサービスをご利用いただけることを、楽しみにしております。


SOCサービス

オリゾンシステムズ:多くのお客様にご利用いただいているFlowmonにも関わりの深い、御社のSOCについてご説明をお願いします。

AXENTA社CEO Lukas Pribyl氏: 現在約30社のお客様にご利用いただいている弊社のSOCサービスですが、弊社ではSOC2.0と称して、SOAR (Security Orchestration Automation and Response) の展開により、インシデント発生からリスポンスまでのプロセスの効率化を実現しています。これにより対応時間が大幅に短縮され、お客様には早期のインシデント対応を実施いただけるよう、迅速な事象の解析および情報連携が可能となっています。

また、Flowmonをはじめ多くのセキュリティー製品を現在対象としていますが、日本のお客様が利用されている日本国内製品にもイベントソースとしての対応が可能と考えておりますので、お問い合わせください。ご要望に応じ、柔軟に対応を拡大してゆきたいと考えております。


IT企業の集結するブルノ・リージョン

AXENTA社は本年5月にこのUNIS Computers社の社屋に拠点を移し、新たな体制の整備をされている様子でした。またコロナ禍前にはFlowmon Networks社も、別のUNIS Computers社所有のビルに本社を置いていたこともあり、ブルノ市のIT関連企業のつながりを感じさせるインタビュー訪問となりました。

また、このUNIS Computers社の所在地は、オリゾンシステムズがブルノでの活動拠点を置くJICとも近距離にあり、多くのIT企業とも公共交通機関で30〜40分前後と、極めて連携のとりやすい場所に位置しています。今後もこの立地を活かし、協業に関わる新たな化学反応を誘発してゆきたいと思います。