〜2023年の抱負〜

グローバル展開への協業に向けて

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昨年よりオリゾンシステムズでは、主軸となるITサービスビジネスと平行し、グローバルソリューション展開の推進でも次のステップに進む体制を整えつつあります。昨年後半には、国内でも大きなシェアを確保しているFlowmon製品に続き、 ペネトレーションテストGoodAccess の、新規ソリューションの再販ビジネスを開始しました。これらはFlowmonと同様チェコ共和国に拠点を置く、ITソリューション企業によるものとなりますが、この動きを踏まえ今後のオリゾンシステムズの方向性を、弊社社長・菅およびこのビジネス展開の推進役となったJiri Tobola氏にお話を伺ってみました。


2022年の足跡

(まず昨年新たにオリゾンシステムズのポートフォリオに加わった新規ソリューションについて、お話をお願いします。)

菅:昨年11月にチェコ共和国に本社を持つTNS社のペネトレーションテストサービスを、それに続き12月にやはり同国に本社を置くGoodAccess社の提供するクラウド型アクセス管理サービス(GoodAccess)を発表しました。

ペネトレーションテストは昨今特にランサムウエア攻撃など、極めて深刻な被害を受けている国内のお客様が、自社IT基盤のリスク度合いの現状把握するために重要なサービスとなります。

GoodAccessでは、在宅勤務などリモートを中心とした業務形態が一般化する中、そのアクセス管理を最適化するためのクラウドベースの仕組みをご提供します。どちらも、これからの私どものお客様のビジネスをご支援する、即効性の高いソリューションとなります。



(次に今回の事業拡張を菅社長と推進した、Jiri Tobola氏にその背景を伺ってみたいと思います。)

Jiri Tobola氏:私はオリゾンシステムズが日本で成功を収めたFlowmon製品の開発元、Flowmon Networks社の創業者の一人です。Flowmon製品がProgress Software社のポートフォリオに入り、それを機に私はBrno市にあるJIC(Brno Innovation Center)社に移りました。現在では多くの若い企業の事業支援を行っています。私がFlowmon Networksを起業した当時のように、チェコ共和国には高い技術を持った有望なIT企業が多く、中央ヨーロッパのシリコンバレーと称されています。十年以上にわたる私たちの信頼関係を元に、Flowmonのサクセスストーリーを共有した菅さんと、第二第三のFlowmonを生み出したいとお互いに共鳴し、昨年の日本での新ソリューションの提供開始へとつながりました。


2023年に向けて

(今年2023年はどのような展開が予定されているのでしょうか。)

菅:すでに多くのお問い合わせをいただいているペネトレーションテストサービスとGoodAccessですが、今後はお客様の声を随時反映し、より使いやすくご満足いただけるサービスに仕上げてゆくことに重点を置きたいと考えています。また、同時に今現在でも他のソリューション評価を複数進めており、日本のお客様のご要望にお応えできるソリューションと見極められれば、それらの新たなソリューションをポートフォリオに加えてゆく考えです。

日本もチェコも天然資源に依存するという国状ではないため、「人」への投資に重点を置く傾向が、両国の共通点ともいえます。またこれまでの長い交流で、信頼できるパートナーシップを築くことのできる国民性を兼ね備えていることも、”さらなるビジネスで協業したい” と考える背景となっています。


Jiri Tobola氏:JICでは将来性のある若い企業との接点が多く、これらの新進気鋭のテクノロジーをオリゾンと共有し、新たなビジネスを広げるフィールドを開拓できればと期待しています。今後もオリゾンが事業として親和性を確認でき、且つ日本のお客様に自信を持ってお届けできるソリューションを見極めることができるよう、私自身もチェコ側から支援してゆきたいと思っています。今回のオリゾンの新たなソリューションの展開に際しても、それぞれの企業とのコミュニケーションをスムーズに実現し、順調に具現化することができました。オリゾンがFlowmonのビジネスで蓄積したチェコ企業とのビジネスの運び方のKnow-howが、着実に活用された成果と考えています。

また、菅さんともお話していますが、数年以内にはオリゾンシステムズ自身のチェコを起点としたヨーロッパ展開があるかもしれません。どのような形となるかはさまざまな選択肢が考えられますが、チェコ企業とのビジネスが増えるに連れ、オリゾンシステムズ自身のビジネスの拡大も現実的なものとして考えられるでしょう。


菅:当社の中国拠点のビジネスも安定しており、さらなる事業拡大に向けて、ヨーロッパ市場への進出は現実的な段階に入ってきていると考えています。これまでFlowmonで密に連携してきたチェコの旧Flowmon Networksの方々との繋がりを当社の強みとして、積極的なビジネス展開を進めてゆきたいと思います。これまでチェコ共和国大使館にもFlowmonのイベント関連でお世話になってきましたが、今後は チェコのIT業界と広い協業を目指し 、国内でもさまざまな関係先様とのWin-Winの事業展開を模索してゆきたいと思います。


終わりに:このインタビューは、昨年末にリモート形式にて行われました。菅・Jiri Tobola両氏は、ほぼ毎月行われる定例会議にて直接情報交換を行うなど、緊密な連携をとり今後のビジネス展開について議論を交わしています。オリゾンシステムズの次の展開にご期待ください。