創立二十五周年、これまでとこれから

本日6月19日に、オリゾンシステムズは創立25周年を迎えることとなりました。昨年度向かい入れた新入社員たちが生まれるより前に活動を始めた会社が、その仲間たちと共に次の25年を目指して歩き始めることとなりました。この節目を迎えて、菅社長・古瀬常務・中嶋取締役より、オリゾンシステムズの「これまでとこれから」について、インタビュー形式にてお話をさせていただきます。


中嶋取締役

(まず創立当時の古参メンバーとして、発足当時の様子をお願いします。)

1998年、オリゾンの発足当時は社長含め3名の会社でスタートしました。初めは何もない部屋に電話機一台という漫画のような光景で、会社に寝泊まりするのも当時は当たり前でした。今振り返ると気心知れたメンバーと毎日合宿をしているような感覚で過ごしていたように思い返されます。初めは会社のホームページもアキバで買い集めたパーツでサーバーを組み立てて、コンテンツも我流でHTMLでごりごり書いていました。当時は起こることが毎日刺激的で我武者羅に日々を過ごしておりましたので、まさか今のような規模の組織になるイメージなんて湧く余裕すらなかったのが正直なところです。そこからあっという間に10名100名と社員も増え、業態も中国進出、Flowmonなどの海外製品取り扱いなどで、広く厚くなってゆきました。

25年の歴史の中では、当然ながら多くの失敗も経験し、それぞれの場で多くを学んできました。IT自身も変遷しそれを取り囲む周辺社会情勢も刻々と変わってゆきます。これからも色々な壁を乗り越えなければならない状況は弊社のみならず、どの企業・業界でも同様と思いますが、我々の基本姿勢は創業時と変わらずどのような状況にも真摯に向き合い、問題があればそれを一つ一つ解いてゆくことです。このスタンスは、これまでもこれからも変わらない弊社の基本ポリシーとして伝えてゆきたいと思っています。

創業当時の情熱は自分にとっては宝物ですが、時代も変わってきているので、無理強いにならない範囲で若い世代の方々にその面白さを伝えていければと考えています。


古瀬常務

(次に会社の舵取り役の視点から、これから私たちが向かってゆくこととなる近未来についてのお話をお願いします。)

私は今から12~3年前に前職の関連で初めて菅さんと中国上海で知り合い、ビジネスの関わりが始まりました。当時菅さんとはビジネスの話から、オリゾンの将来の話(ここでは内容は言えませんが)など、毎夜のように語り合っていたことが懐かしく思い返されます。これからのオリゾンの25年を考える時に、私の目標としてはオリゾンが社員数1000名、売り上げ200億の企業となるよう、仕掛けを考えてゆきたいと思っています。この数字は次の25年の比較的早い段階で達成できると確信しています。また、その頃には当社の企業としての社会的責任も今より遥かに重みを増しているでしょうから、それに向けたステップを着実に踏んでいきたいと考えています。

具体的には現在弊社で進めているチェコ企業との協業推進は、単にビジネスの側面だけではなく、日本とチェコ共和国との交流という、民間レベルでの国際貢献の一部としてみています。この交流の試みが、数年後にビジネスを超えた両国親善の一助となるよう、会社レベルで推進してゆきたいと思っています。


菅社長

(それでは、オリゾンシステムズにとってのこれまでの25年、そしてそれに続くこれからの25年について、お話をお願いします。)

当初私は中国上海でビジネスに従事していましたが、2013年に帰国し、オリゾン経営に徐々に関わることになりました。私自身は自分の持つコネクションから中国の企業とのビジネスを広げることに力をかけ、現在のオフショアビジネスにつながっています。

今後の25年を考え、次のグローバル戦略としてご承知のようにチェコ共和国の企業との協業に経営資源の投入を始めています。古瀬さんの言うようにチェコとの関わりは単にビジネスだけではありませんが、一般の認知よりもかなり高いITポテンシャルのある国ですので、ビジネスと社会貢献の両輪としても私は期待しています。

私がこれからの25年で押さえてゆきたい点は3つあります。

まず一つ目は「Challenge – チャレンジし続ける会社になる」ことです。これまでも当然ながらチャレンジはしてきていましたが、重要なのは「し続ける」ことで、そのためにはどこまで進むか、どこで引くか、どれだけ押すか、のバランス感覚が必要だと考えています。また多角的な視点によってチャレンジの方向も手法の選択も変わるものと思っており、それらを総合して初めて「し続ける」ことのできる “チャレンジ”、が実現できると考えています。

次に「Continuity – 安心して働ける安心して取引できる、継続性のある会社になる」ことです。昨今は人も資本も流動性が増していますが、やはり魅力的な会社には一定の人材プールができ、スキル・技術とも一定の安定性が保たれます。この安定性がなければ、継続性の担保が困難となりやがてその会社は衰退することになるでしょう。常にその危機感を持ち経営に当たりたいと思っています。

最後に「Contribution – 社会に貢献できる会社になる」ことです。企業の成功は外(社会)にも内(社員)にも行き渡らなければ、いつか歪みがその会社を蝕むことになると考えています。既にオリゾンは社会的責任を負う会社に成長し、取引先・社員とその家族・他から、何ができるか何をするかを注目される存在になってきていると自覚しています。それを意識し、今後のビジネスを通した社会貢献を考えてゆきます。

まぁ、思うところいろいろありますが、納得のゆく仕事を一つ一つこなしてゆくことで、きっと良い結果がついてくると信じています。


以上のインタビューから、会社の方向性をご理解いただけたかと思います。オリゾンシステムズでは、次の25年そしてその先に向けて、力まずに前を向いて歩いてゆきます。今後ともよろしくお願いいたします。